お疲れさまです、カミナギタツキ(@kaminagitatsuki)です!
今回はNintendo Switch専用ソフトとして発売されたRPG作品『ゼノブレイド Definitive Edition』についてのレビュー記事です。
本作は2010年にWii用ソフトとして発売された作品に追加ストーリーを加えたリマスター作品です。
2022年7月29日にシリーズ最新作である『ゼノブレイド3』が発売されることもあり、どういった作品なのか気になっている方も多いのはないでしょうか?
今回は原作版を未プレイの筆者が初めて本作をプレイして感じた魅力やクリア後の感想についてご紹介したいと思います!
結論:移動に時間が掛かるアクション「風」RPG作品
結論から言います!
『ゼノブレイド Definitive Edition』はフィールド移動にとにかく時間が掛かるアクション「風」RPG作品です!
本作は広大な大地での冒険を謳い文句としているように、一つ一つのフィールドがとにかく広大に作られています。
しかし、広大なフィールドに対しては基本的な移動手段が徒歩移動しかなく、目的地までの行き来だけでも相当な時間がかかります。
戦闘システムに関しても全体的にテンポが悪く、中盤以降はやや単調に感じてしまうような仕様となっているため、物語を進めていくごとに戦闘そのものが億劫に感じてきてしまうような作品となっています。
- 圧倒的ボリュームのストーリー
- 遊び尽くせないやりこみ要素
- フィールドが(無駄に)広い
- 戦闘が単調
- 戦闘のテンポが悪い
- ドロップアイテムの回収が面倒

このゲームのオススメポイント
プレイ時間50時間超えの圧倒的ボリュームを持つメインストーリー

本作の魅力はなんといっても膨大な内容のメインストーリーにあります。
巨神と機神による2柱の神々の争いから始まり、幼馴染を機神兵に殺されてしまった主人公たちの復讐劇から真相に近づくにつれて揺れ動く主人公の心情、そして二転三転していくストーリー展開にはかなり引き込まれるものがありました。
筆者は難易度の設定は変えずに本作をプレイしていましたが、メインストーリーをクリアするまでに50時間程度掛かっています。
もちろんサイドクエストや途中のレベリングも含めたプレイ時間ではありますが、メインストーリーだけでも取ってもかなりボリュームがあったことは間違いありません。
また、本作には本編以外にも追加ストーリーが存在し、そちらもストーリー単体で5時間以上は遊べるものとなっているため、ストーリーに関しては満足できる内容となっていました。

遊び尽くせないほどの豊富なやりこみ要素

本作はメインストーリーのボリュームだけではなく、やりこみ要素も豊富に用意されています。
サイドクエストだけではなく、破壊されたコロニー再建の手伝い、仲間同士の友情度を上げることで見られるようになる「キズナトーク」、キャラクターの育成要素、本編とは無関係な強力な敵との対決など数えだしたらキリがないほどやりこみ要素があるため、1本の作品を長い時間楽しむことが可能です。
また、クリア後はアイテムを引き継いだ状態で2周目をプレイすることもできるので、「俺TUEEE」状態で1周目では見落としてしまった要素をやり直しこともできるようになっています。

このゲームのイマイチポイント
フィールドが(無駄に)広い

本作は広大なフィールドでの冒険を特徴として謳っているように、一つ一つのフィールドがとても広大に作られています。
一方でその広大なフィールドを移動するための手段は基本的に徒歩移動のみとなり、初期状態での移動速度はかなりもっさりしているため、移動面に関してはあまり快適とは思えない作りとなっています。
キャラクターごとに「ジェム」と呼ばれるアイテムを装着することで移動速度を上げることはできるものの、フィールド移動以外では効果を発揮しないため、死にスキルを抱えたまま戦闘に挑むか、戦闘の前後でいちいちジェムを装着しなおす必要が出てきます。
「オープンワールド」と言うと聞こえはいいのですが、筆者の感想としては「無駄に広いフィールドをただ歩かされているだけ」と言った印象を持ちました。
本作には「スキップトラベル」と呼ばれるファストトラベル要素も存在しますが、こちらも機能としてはイマイチ使い勝手が悪く、マップ上の未開拓地から「ランドマーク」と呼ばれる特定のポイントを見つけ出さないとその場所に移動できるようになりません。
街やダンジョンへの行き来には使えるものの、中途半端なポイントへ移動するためにはどうしても徒歩移動が必要になってくるため、移動に関しては多少の不便さを感じました。
戦闘が単調

本作の戦闘システムを例えるのであれば、「キャラクターを自分で移動させることができるコマンドRPG」と言った戦闘システムになっています。
通常攻撃はオートで行われ、状況に応じて「アーツ」と呼ばれる技をプレイヤーが選択して攻撃していく戦い方が基本となります。
見た目はアクションRPGっぽい作品ですが、通常攻撃はオート攻撃になるのでアクション「風」RPGといった印象が正しいかと思います。
アーツによっては敵の背後や側面から発動させることで威力を増したり、追加でデバフを付与させるものがあるため、戦闘中はキャラクターの位置取りやタンカー役のヘイト管理がかなり重要になってきます。
序盤は戦闘システムを覚えるために上記の内容を考えながらアーツを使用する必要があったのですが、戦闘に慣れてきた中盤以降はキャラクターごとに使用するアーツのルーティンが決まってくるため、徐々に戦闘自体が流れ作業のようになってしまいやや単調に感じてしまいました。
戦闘のテンポが悪い

本作では主人公が未来を視る能力を持っているため、戦闘中にキャラクターが致命傷となるダメージを受けそうになると特殊な演出が入るのですが、この演出が入るせいで戦闘のテンポをかなり悪くしています。
この未来視の演出はスキップもできないため、キャラクターがやられてしまうシーンを何度も見せられる仕様となっており、ボス戦など一撃のダメージ量が大きな敵との戦闘ではしきりに未来視の演出が入って戦闘のテンポを乱されるため、戦闘中にかなりストレスが溜まることが多くありました。
戦闘後のドロップアイテム回収が面倒くさい

本作では戦闘後に敵がドロップアイテムとして宝箱を落とすのですが、敵1体につき宝箱を1個落とすことがあるため、戦闘後に宝箱をすべて開けて中身を回収する作業がとにかく面倒くさいです。
宝箱を開けた際もその度に取得アイテム一覧が表示される仕様となっているため、アイテムを回収するだけの作業にもそこそこ時間が掛かります。
逐一アイテム一覧を画面に表示させるのであれば戦闘終了後にドロップアイテム一覧をまとめて表示させたり、落ちている宝箱を一括で開けるなりの工夫は欲しかったなと思いました。
このゲームをオススメできる人
「ゼノブレイド」シリーズのストーリーを最初から追いたい人

シリーズ最新作である『ゼノブレイド3』が発売されることもあり、本作は「ゼノブレイド」シリーズをしっかり予習しておきたい方にはオススメできる作品となっています。
本作には戦闘の難易度を下げる「カジュアルモード」が実装されており、ストーリーの戦闘で息詰まった時に難易度を下げて進めることも可能なので、「ストーリーだけ理解できればいい」という方にもうってつけです。
まとめ:移動速度と戦闘のテンポは上げてほしかった

以上、Nintendo Switch用ソフト『ゼノブレイド Definitive Edition』についてレビューでした。
原作は2010年にWii用のタイトルとして発売された作品なので、当時発売されたタイトルであればここまで広大なフィールドと豊富なやりこみ要素を持つ作品は他には無かったと思います。
しかし、多くのオープンワールド系のタイトルが生み出されてきた昨今から見ると、本作は所々に少し不親切な部分が目立ってしまっているように思えました。
追加要素を増やすことが可能であったのならば、設定から移動や戦闘の速度を上げられる機能もあれば良かったかなと感じました。
以上、カミナギタツキでした!

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