【INZONE H9】ソニーが本気で作ったノイキャン搭載の高性能ゲーミングヘッドセット【レビュー】

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ゲーミングプラス

お疲れさまです、カミナギタツキ(@kaminagitatsuki)です!

2022年6月29日にソニー製品としては初となるゲーミングギア「INZONE」シリーズが発表されました!

ティザーサイトが公開された後、「ソニーもついにゲーミングデバイスを発売するのでは?」と噂されていましたが、噂が現実となった形となります。

筆者はすでに別製品のヘッドセットを持っていましたが、「どうしてもソニー製品のゲーミングギアを使ってみたい!」という欲求を抑えきれず、ついつい勢いで購入してしまいました。

今回は「INZONE」シリーズのヘッドセットの中でもハイエンドモデルである「INZONE H9」を使用した感想や本商品の魅力についてご紹介します。

購入を迷われている方の参考になれば幸いです!

この記事はこのような方にオススメ!
  • どんな商品なのか知りたい
  • 本商品の魅力を知りたい
  • 自分に合いそうな商品なのかが気になる
目次

結論:ソニーの技術が詰まった超高性能なゲーミングヘッドセット!

結論から言います!

「INZONE H9」はソニーが今まで培ってきた技術が詰まっている超高性能なゲーミングヘッドセットです!

立体音響技術やノイズキャンセリング機能だけではなく、イヤーパッドには最新モデルのヘッドホンと同じ材質が使われており、装着感にも一切妥協のない仕上がりになっています。

少々値が張る商品ではありますが、「最高のヘッドセットを1台だけ買うとしたら」と聞かれた時に間違いなくオススメできる商品となっています!

カミナギタツキ

ゲーマーが欲しかった機能が全部盛りになっているヘッドセットです!

パッケージの外観

パッケージの外観は以下のようになっています。

パッケージは想像していたよりも大きめの作りになっていました。

▲パッケージ前面
▲パッケージ裏面
▲ヘッドセット本体と付属品で別れて収納されている
▲USBドングルはヘッドセット本体と一緒に収納されている

なお、本商品のパッケージはすべて紙素材で作られており、環境に配慮された作りになっています。

内容物

内容物は以下の通りとなっています。

  • USBトランシーバー
  • USB Type-C to Aケーブル(1.5m)
  • 取扱説明書一式
  • ステッカー
カミナギタツキ

ステッカーは正直いらない……

USBトランシーバー

ヘッドセット本体と無線接続するためのドングルです。

ドングルの側面には「PS5」用と「PC」用で切り替えられるスイッチが付いています。

▲接続すると先端部分が光る

PS5で使用する場合、ドングルを接続してPS5本体とヘッドセットの電源をONにするだけで自動的に接続できました。

特に設定は必要ありません。

ちなみにこの状態でドングルのスイッチを「PC」にした場合、接続はできているけどヘッドセットからサウンドが出力されない状態となったので、PS5・PC兼用で使用する場合は毎回スイッチを切り替えて接続する必要があります。

SwitchでもドッグのUSBにドングルを接続することで使用可能です。

カミナギタツキ

Switchで使用する場合、ドングルの設定を「PC」にしておかないと使えませんでした

携帯モードのSwitchで使用する場合、ドングルを接続することができないのでBluetooth接続で使用する必要があります。

Bluetooth接続の場合、サウンドの遅延が発生してしまうため、タイミングがシビアなゲームで使用するのは不向きです。

USB Type-C to Aケーブル

ヘッドセット本体を充電するためのケーブルです。

すでにUSB Type-Cのケーブルをお持ちの方はそちらで代用可能です。

1.5mの長さがあるので、ヘッドセットを充電しながら使用したい場合に活用できます。

ヘッドセットの外観

ヘッドセット本体の外観は以下のようになっています。

▲前面
▲背面
▲右面
▲左面

イヤーパッド部分は90度回転する作りになっているため、首に掛けていても邪魔になりにくい作りになっています。

イヤーパッドのスライダーは10段階まで調整が可能で、動かすたびに「カチッ」とした感触が返ってきます。

▲スライダーを最大まで伸ばした場合
▲残念ながらスライダーに目盛の記載はない

レフト部分は充電用のUSB Type-C接続口、ノイズキャンセリングモードの切替ボタン、音量調節用のダイヤルが付いています。

ノイズキャンセリングモードは1回ずつ押すことで、「ノイズキャンセリングモード」、「アンビエントサウンド(外部音取り込み)モード」、「OFF」と切り替えることで可能です。

音量調節用のダイヤルは音量が最大になっても止まらないタイプのダイヤルとなっています。

▲充電中はランプが点灯する

ライト部分には本体の電源ボタン、Bluetooth接続ボタン、ゲーム音量とボイスチャットの音量を調整するためのボタンが付いています。

PS5に接続している場合、ゲーム音量とボイスチャットの音量のステータスも画面に表示されます。

なお、写真に写っているスタンドは以下の商品を使用しています。

他のモデルとの比較

「INZONE H」シリーズのモデルごとの性能は以下の通りになっています。

スクロールできます
INZONE H9INZONE H7INZONE H3
2.4GHz
ワイヤレス接続
可能可能不可
Bluetooth接続可能可能不可
有線接続不可不可可能
立体音響ありありあり
立体音響
個人最適化
ありありあり
ノイズ
キャンセリング
ありなしなし
ソフトフィットレザー
イヤーパッド
あり(合成皮革)なし(ナイロン素材)なし(ナイロン素材)
PCソフトウェアありありあり
Perfect for
PlayStation5
ありありなし
バッテリー時間最大32時間最大40時間
価格36,300円28,600円12,100円
INZONE Hシリーズの比較

ノイズキャンセリングが付いているのはハイエンドモデルの「H9」のみとなっています。

また、イヤーパッドにソフトフィットレザー素材が使われているモデルも「H9」のみです。

エントリーモデルの「H3」のみ有線接続となっていますが、立体音響機能や立体音響の個人最適化機能は他のモデルと同様に使用可能です。

有線接続できるので、テレビに直接接続することでゲーム以外の用途でも使えるのがメリットになっているかと思います。

また、商品は違いますがソニーが販売しているヘッドセットということで、PS5用の公式ヘッドセット「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」とも機能を比較してみました。

スクロールできます
INZONE H9PULSE 3D
ワイヤレス接続ありあり
Bluetooth接続ありなし
有線接続なしあり(付属のケーブルを使用)
PS5への最適化ありあり
バッテリー時間最大32時間最大12時間
デザイン1色のみ2色(ホワイト、ブラック)
価格36,300円10,978円
INZONE H9とPULSE 3Dとの比較

どちらもUSBドングルを使用することで無線接続が可能になる商品ですが、Bluetoothで接続できるのは「INZONE H」シリーズのみです。

逆に「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」は付属のケーブルを使用することで有線接続にも対応しています。

また、カラーバリエーションを選べるのは「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」のみです。

エントリーモデルの「H3」と比べると、価格としては1,000円前後の違いになりますが、有線接続か無線接続かの違いになるので、音質を優先するか無線接続による利便性を優先するか、個人の好みが分かれるところかと思います。

この商品のオススメポイント

今まで培ってきた音響技術とノイズキャンセリング技術を搭載

本商品にはソニーが今までオーディオ事業で培ってきた技術や工夫が詰め込まれています。

ノイズキャンセリング技術に始まり、360立体音響技術やハウジング内部の構造などゲームへの没入感やプレイヤーの集中力を上げるための技術や工夫が本商品には盛り込まれています。

ゲーミングギアだからと言って一切妥協のない性能となっていることから、今回のソニーのゲーミングデバイスにかける本気度が伺えました。

試しに筆者がエアコンの送風機能をMAXにした状態でノイズキャンセリングを試してみたところ、サウンドを出力していない状態でもファンの音を消すぐらいの性能がありました。

しかし、洗濯機を回している時の音や掃除機の音までは完全に打ち消せるわけではなく、サウンドが出力されている状態で使用した場合にそこまで気にならなくなる程度に音を打ち消してくれるような印象でした。

『サイバーパンク2077』で使用した感想

本商品の実力を試すために、始めにPS5ソフト『サイバーパンク2077』をプレイしてみました。

本作をプレイして筆者が感じたのは、街中にいる時に周りから聞こえてくる街ならではの喧騒が立体音響として、とてもよく再現されているなと感じました。

目の前を通り過ぎていくNPCの足音や車の走行音、遠くで響く銃声、爆発音、サイレンの音など街中を歩いている時に耳にする喧騒が立体音響として伝わってくるため、本当に街中を歩いているような臨場感を味わうことができました。

『Horizon Forbidden West』で使用した感想

次に同じくPS5ソフトの『Horizon Forbidden West』で試してみました。

本作は公式に「Tempest 3Dオーディオ」を採用していることを謳っている作品です。

本作も『サイバーパンク2077』と同様にNPC同士の会話が立体音響として再現されており、会話をしているNPCの位置や距離感などを音声から把握しやすくなったように感じました。

会話以外にも素材である野生動物の鳴き声や茂みを移動している時の「カサカサ」という物音がとても聞き取りやすく、場所を特定しやすくなったように感じました。

中でも筆者が特に感動したのは巨大な機械獣との戦闘時の音響です。

フィールドを散策している時にどこからともなく響いてくる「ズシン、ズシン」という足音は、それだけで近くに強敵がいることが音から伝わり、恐怖心を掻き立てられました。

その他、戦闘中に敵の攻撃が横をすり抜けていく音や敵の急所を破壊した音なども立体音響として再現されているため、戦闘時の臨場感を高めてくれているものになっていると感じました。

『ゼノブレイド Definitive Edition』で使用した感想

最後にPS5ではなく、Switchで使用した感想です。

ソフトは現在プレイ中の『ゼノブレイド Definitive Edition』で試してみました。

PSタイトルほどではありませんが、後ろから付いてくる仲間の「コツコツコツ」といった足音や戦闘中の仲間の掛け声が立ち位置からしっかり聞こえるように立体的に再現されているように感じました。

最新機種と同じ素材を使用しているイヤーパッド

本商品のイヤーパッドには2022年5月に発売されたばかりのソニーのヘッドホン「WH-1000XM5」と同じソフトフィットレザーが採用されています。

そのため、装着感に関してはソニー製品の中でも最高品質と言っても過言ではありません。

実際に著者が装着した感想ですが、イヤーパッドの装着感は耳の周囲をふんわりと優しく包み込んでくれる感触となっており、側圧も強すぎず弱すぎずのちょうどいい加減でホールドしてくれています。

一方でヘッドクッションは見た目はイヤーパッドと同様に合成皮革素材でできていますが、イヤーパッドと比べて弾力のある作りとなっており、ムニムニとした感触で頭頂部に負担がかからないように作られています。

PS5との親和性

本商品はPS5との互換性があるため、音量やバッテリーステータス、マイクのミュートステータスなどを画面上から確認することが可能です。

実際に音量の操作は本体のダイヤルを回すことで、邪魔にならない程度に音量ステータスのバーが画面上に表示され、調整がしやすかったです。

また、「Perfect for PlayStation5」と謳っているようにPS5で用いられている立体音響技術である「Tempest 3Dオーディオ」との親和性も抜群で、音に包み込まれるようなゲームサウンドを体験することが可能です。

この商品のイマイチポイント

立体音響の最適化ができるのは「PCゲーム」のみ

本商品は「Sony 360 spatial sound personalizer」というスマートフォンアプリから自分の耳の写真を撮影し、PCソフトウェア「INZONE Hub」と連携させることで個人ごとに最高のゲームサウンドを再現することができる機能が備わっています。

しかし残念ながら、この機能を使うことができるのはPCで使用する場合のみです。

そのため、普段PCでゲームをプレイしない方は本商品の機能を最大限に活用することができません。

また、PS5公式ヘッドセットである「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」では使えるPS5のイコライザー設定も本商品では使用できません。

もともと「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」もPS5のアップデートによってイコライザー設定が可能となったため、今後のアップデート次第では本商品も対応する可能性は十分ありそうです。

カミナギタツキ

ぜひ今後のアップデートでPS5にも対応してほしいところ

密着感が強いので蒸れる

本商品は遮音性を高めるためなのか、イヤーパッド部分が地肌にピッタリと密着するように作られているため、地肌と密着する部分がかなり蒸れます。

筆者は冷房が効いた部屋で本商品を着用して4時間程度ゲームをプレイしていましたが、外した後にイヤーパッド部分がしっとりと濡れていました。

そのため、蒸れが気になる方は何かしらの蒸れ対策を考えておいた方が良いかと思います。

筆者は普段ヘッドセットを着用する時に蒸れを抑えるために「mimimamo」というヘッドホンカバーを使用しています。

蒸れを抑えるだけではなく、イヤーパッド部分へのダメージを抑えることも可能で、カバーだけ取り外して洗濯することもできるので大切なヘッドセットを丁寧に扱いたい方にオススメな商品となっています。

マイクは取り外し不可

残念ながら、本商品のマイクは取り外して使用することができません。

マイクを上に上げることで自動的にミュートになる仕組みになっていますが、普段ソロプレイでじっくりゲームをプレイしたい場合、マイク部分が少し鬱陶しく感じてしまうかもしれません。

筆者はヘッドセットを付けた状態で部屋を行ったり来たりすることが多いため、マイク部分が壁にぶつかってしまうことが数回あり、正直邪魔に感じてしまいました。

カミナギタツキ

筆者のようなぼっちゲーマーにマイクは不要でした……

まとめ:ソニーのことを知り尽くしているソニーが作ったヘッドセット

以上、ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9」の魅力についてご紹介させていただきました。

ゲーマーが欲しい機能が全部盛りしているとはいえ、ヘッドセット1つの値段としてはかなり強気な価格設定になっているかと思います。

また、筆者のように普段からコンソール機でしかゲームをプレイしない方にとって本商品の性能を最大限に活かすことができないため、コスパを考えた場合に正直微妙な商品に感じるかもしれません。

「INZONE H9」は難しいことはよく分からないけど、何か1つだけ最高の一品を持っておきたい方にとってオススメできる商品になっているかと思います。

最高のゲーム環境を作って、最高のゲーム体験を味わうためにもまずはソニーの作った最高のヘッドセットに投資してみてはいかがでしょうか?

以上、カミナギタツキでした!

ゲーミングプラス
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