お疲れさまです、カミナギタツキ(@kaminagitatsuki)です!
今回はNintendo Switch専用ソフトのRPG作品『ゼノブレイド2』についてのレビュー記事です。
本作は2017年に発売された「ゼノブレイド」シリーズの2作目となる作品です。
シリーズ1作目のリマスター版である『ゼノブレイド Definitive Edition』は本作よりも後に発売されたタイトルのため、Nintendo Switchタイトルとしては本作が初のシリーズ作となっています。
今回は今まで「ゼノ」シリーズをプレイしたことがなかった筆者が、前作をプレイした上で感じた本作の魅力やクリア後の感想についてご紹介したいと思います!
前作のレビューについてはコチラをご覧ください!

- どんな作品なのか知りたい
- 本作の魅力を知りたい
- 自分に向いている作品なのかが気になる
- 前作をプレイしていなくても問題ないか知りたい
結論:格ゲーみたいなコンボを組み合わせるのが楽しいRPG作品
結論から言います!
『ゼノブレイド2』は格闘ゲームのようなコンボを組み合わせて戦うのが楽しいRPG作品です!
戦闘システムに関しては前作よりも格段に進化しており、同じ操作キャラクターでも「ブレイド」と呼ばれる人型の武器の組み合わせによって技のバリエーションが広がり、1人のキャラクターが1つの役割をこなすだけということがなくなりました。
また、本作には「ドライバーコンボ」や「ブレイドコンボ」と呼ばれる技の組み合わせによって敵に大ダメージを与えることが可能なシステムが採用されており、前作以上に技の組み合わせや仲間との連携が重要となる戦闘を楽しむことができます。
本作は「ゼノブレイド」シリーズのナンバリングタイトルとなっているものの、メインストーリー上は前作と直接的なつながりはないため、本作から始めても十分に楽しめる内容となっています。
- 前作よりもストーリーは「コミカル」、かつより「ドラマチック」になった
- 格闘ゲームのようなコンボを決めて戦う戦闘システムが楽しい
- 全体的にUIが使いづらい
- マップが恐ろしく見づらい
- 「ブレイド同調」という名のガチャシステムが最悪


このゲームのオススメポイント
ストーリーは「コミカル」かつ、より「ドラマチック」に

本作のメインストーリーの内容は、個人的に前作よりもかなり好みな内容となっていました。
前作は序盤でヒロインが敵の手によって殺害されてしまうところから始まる主人公たちの復讐劇を描いたものだったため、全編を通してストーリーの内容はかなり暗い印象がありました。
その後、ストーリーの展開が二転三転していく中で主人公やその仲間たちの心情が揺れ動いていくため、ストーリー終盤の展開についていけなくなる場面もあり、クリア後の感想としては「正直微妙だった」というのが本音です。
今作では主人公がヒロインと交わした「<楽園>と呼ばれる場所にヒロインを連れて行く」という目的がストーリーを通して一貫しているため、ストーリーの内容としては前作よりも誰でも理解しやすいように作られていたと感じました。

また、本作ではキャラクター同士のやりとりがコミカルに描かれている場面が多く、ストーリーの内容が重たくなりすぎず、クスッと笑える場面とキャラクターにガッツリ感情移入できる場面で緩急がハッキリしているため、ストーリーの展開に飽きを感じることがなく、最後まで楽しむことができました。
前作とのストーリーのつながりに関しては、直接的なつながりはなく、メインストーリーで前作のキャラクターが登場するといった演出はないため、前作を未プレイの方でも問題なく今作を楽しむことが可能です。
追加コンテンツである「エキスパンション・パス」を購入している場合のみ、前作の主人公である「シュルク」やヒロインの「フィオルン」、『ゼノブレイドX』に登場するキャラクターの「エルマ」が登場するクエストに挑戦することが可能です。
こちらに関しては過去作をプレイ済みの方へのファンサービス的な扱いとなっているため、プレイしなくてもメインストーリー的にはまったく問題ないようにできています。

コンボの組み合わせが気持ちいい戦闘システム

今作のバトルシステムは前作よりも技の組み合わせや仲間との連携が重要になるバトルシステムが採用されています。
前作では基本的な戦闘の流れとして、敵の体勢を崩し→転倒→気絶させてから技でタコ殴りにするという戦い方がパターン化されていたため、戦闘自体がかなり単調なものになっていました。
今作では「気絶」効果がなくなった代わりに「ライジング(打ち上げ)」と「スマッシュ(叩き落とし)」という効果が追加され、技の組み合わせでRPG作品でありながら格闘ゲームのような戦闘が楽しめるようになりました。
効果が追加されたことにより、敵に追撃する時間が増えたほかに「誰の技で体勢を崩させて、誰の技で締めるのか」という仲間との連携を意識したバトルを味わうことができるシステムに進化しており、技の組み合わせを考えるのが楽しくなるシステムとなっているのが良かったです。

かなりクセのあるシステムなので「最後までよく分からなかった」という方も多いみたいです
このゲームのイマイチポイント
全体的にUIが使いづらい


本作は全体的にUIが使いづらく、メニュー画面の操作がとにかく分かりづらい作りになっています。
受注したクエスト一覧の画面では、いちいちクエスト詳細を開かないと「どこに行って、どんな目標をこなせばいいのか」が分からず、メインクエストとサブクエストの違いも一覧画面からは判断できないため、その度にフィルター機能を使って目的のクエストを探すという操作がかなり手間に感じました。


キャラクターの強化画面においても、操作キャラクターとブレイドで強化画面が分かれているため流れで両方を強化するという操作ができず、どちらか片方を強化してから前の画面に戻り、もう片方を強化するといった手間のかかる操作が必要になります。
本作はこういったメニュー画面の行き来をさせる操作が全般的にとても多いため、メニュー画面自体開くことが億劫に感じることも多かったです。



フィールド上でヘルプ画面を表示するためだけに十字キーを潰したのは本当に意味が分からなかったですね……
マップが恐ろしく見づらい


UIの使いづらさに加えて、本作はマップが驚くほど見づらいです。
特にフィールド上でマップを拡大表示した時の画面が本当に見づらく、かなりストレスを感じました。
マップの表示は4段階で調整可能になっていますが、マップを拡大→縮小する場合に左スティックの連打して押し込む必要があるため、マップの表示・非表示を切り替えるだけでも操作にかなり手間がかかります。
また、画面上部の表示されているクエストマーカーは単純に目的地までの距離と方角だけを示しているため、マーカーに従ってフィールドを移動していると壁や崖にブチ当たることもしばしばあり、目的地になかなかたどり着けないこともありました。
マップの表示だけではフィールドの高低差が把握しにくいため、クエストマーカーの目的地に近づいているようで実はもっと高いところを目指さなくてはいけなかったり、もっと深くまで潜らなきゃたどり着けなかったりすることも多かったため、クエストマーカーの精度はもっと高くてもよかったのではないかと感じました。




「ブレイド同調」という名のガチャシステム


前述したとおり、本作はRPGでありながら格闘ゲームのような技の組み合わせを考えながらの戦闘を楽しむ作品となっていますが、技のレパートリーを増やすためには「ブレイド」と呼ばれる人型の武器を仲間にすることが重要になってきます。
そのブレイドを仲間にするためには「ブレイド同調」というシステムでブレイドを増やす必要があるのですが、この「ブレイド同調」が個人的に一番最悪に感じたシステムです。
「ブレイド同調」のシステムは簡単に言ってしまうと、ソーシャルゲームのガチャそのものです。
「コアクリスタル」という石を集めて、召喚したブレイドを装備させたいキャラクターを選択し、後は完全なる運ゲーの世界です。
召喚されるブレイドの中には「レアブレイド」と呼ばれるいわゆるSSR扱いのキャラクターが存在し、それ以外のブレイドに関しては外見がほとんど同じキャラクターが召喚されます。
基本的にレアブレイドの方が戦闘やフィールド上の探索を有利に進められるスキルを多く保有しているため、レアブレイド以外は「傭兵団」と呼ばれるおつかいクエストに行かせる以外の使用用途がありません。




そしてなにより世界観の設定上、召喚されるブレイドは最初に選択したキャラクター以外には基本的に装備させることができない仕様になっています(特殊なアイテムを使用することで変更することは可能)。
要するにガチャで召喚されたブレイドは召喚された時点でそのキャラクターの専用装備扱いとなるわけです。
レアリティによるブレイドの扱い、キャラクター間でブレイドの付け替えができない仕様、ガチャを引かないと戦力が上がらない仕様など、このシステム自体、RPG作品としてかなり致命傷ではないかと筆者は感じました。





コンシューマ機のゲームで明らかなキャラクター格差があるのってどうなんですかね……
このゲームをオススメできる人
魅力的なキャラクターが多く登場するRPGをプレイしたい人


本作に登場するキャラクターはすべて敵も味方もとても魅力に溢れています。
仲間となるキャラクターはもちろんのこと、完全な悪役に思えた敵キャラクターたちもストーリーの中で彼らのバックグラウンドが語られる中で感情移入できてしまうようなストーリーとなっているのが本作の魅力の一つです。
ストーリーの内容としては「これぞ王道のRPG」と思えるような内容となっているため、ストーリー目的でゲームをプレイしたい方にはオススメの作品となっています。



私の推しは人工ブレイドの「ハナ」ちゃんです!
まとめ:シリーズ作としては成長途中な感が否めない作品


以上、Nintendo Switch専用ソフトのRPG作品『ゼノブレイド2』についてのレビューでした。
前作と比較して戦闘システムやストーリーへの没入感は向上しているものの、全体的なUIの使いづらさやソーシャルゲームのガチャを思わせるような戦力強化のシステムなど次回作への改善が色々と必要に感じた作品でした。
システム面での細かい調整に関しては、前作のリマスター版である『ゼノブレイド Definitive Edition』の方が遊びやすかったようにも感じます。
しかし、魅力的なキャラクターたちが織りなすコミカル、かつドラマチックなストーリーは前作以上の出来となっていることは間違いありません。
続編である『ゼノブレイド3』は本作のストーリーへとつながる物語となっているため、未プレイの方はぜひ本作をプレイしてみてはいかがでしょうか?
以上、カミナギタツキでした!




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