この記事では、ストーリーに関する重要なネタバレが含まれている可能性があります。

お疲れさまです、カミナギタツキ(@kaminagitatsuki)です!
今回は2022年2月18日に発売されたPS4/PS5用ソフト『Horizon Forbidden West』のクリア後の感想について述べたいと思います!
発売されてから1ヶ月間じっくりプレイしてようやくメインストーリーをクリアすることができました。
1ヶ月間プレイしてもまだまだ探索要素が大量に残っている状態なので、極めようと思えばまだまだ遊べる作品に仕上がっていると思います。
前作はプレイしたけど今作はまだ購入していない人やどういった内容の作品になっているのか気になっていた人はぜひ参考にしていただけたら幸いです!
- 前作はプレイしているけど今作をまだ購入していない人
- どんな作品なのか気になっている人
- 自分に向いている作品なのかが気になる人



アクションゲームとしてはまさに「傑作」です!
結論:アクションゲームとしては秀逸!しかしストーリーはイマイチ





結論から言います!
『Horizon Forbidden West』はオープンワールドのアクションゲームとしては秀逸といえる作品です!
ただし、ストーリーの内容についてはイマイチに感じる人もいると思います。
前作『Horizon Zero Dawn』を未プレイの人は、簡単なあらすじと「キャラクターメモ」機能である程度は前作のストーリーを追うことも可能ですが、興味を持たれた人は現在安価に購入できる前作を一度プレイしてから本作の購入を検討することをオススメします!



中盤からストーリーの内容が複雑になってくるのでいったん整理する時間も必要かもしれません




クリアまでのプレイ時間


難易度 | ノーマル |
総プレイ時間 | 約56時間49分 |
ゲームの達成率 | 53.23% |
今回、私は難易度を「ノーマル」を選択し、メインストーリーをクリアするまでに約57時間程度かかりました。
本作ではサイドクエストなどの寄り道要素でも濃い内容のストーリーが展開されるため、寄り道程度で進めようと考えているとかなり時間を取られるような印象です。
メインストーリーだけを一直線で進めてもおそらくクリアするまでに約20〜30時間程度はかかると思います。
約56時間プレイしても達成率は半分程度なので、トロコンを目指そうと考えると約80〜100時間は余裕でプレイできるボリュームになっているかと思います。



あれだけプレイしてまだ半分しか達成できていないのは驚きです!
このゲームのオススメポイント
ストレスフリーになった陸海空のシームレスな移動


今作は前作に比べて、よりフィールドが広大になったにも関わらず、移動に対するストレスが大幅に軽減されました。
前作では広大なフィールドを自らの足や機械獣に乗ってひたすら走り回って目的地を目指す移動方法がメインとなっていました。
その上、前作では登り下りできる崖の種類が決められていたため、目的地が山の上などにあった場合はわざわざ平坦な道まで迂回してから目的地を目指す必要があり、移動に関してはかなりストレスになっていました。
今作ではある程度登れる崖の種類は増え、さらに「シールドウィング」というアイテムの登場によって、上空から地上までの滑空による移動が可能となり、移動面ではかなり快適になりました。


さらに終盤以降になると、機械獣に騎乗して自由に空中を移動できるようになるため、今まで遠くて立ち寄ることができなかったポイントへの移動がラクになり、前作に比べると移動面でのストレスがかなり軽減されているように感じました。
また、前作からファストトラベルの要素は存在していたものの、ファストトラベルを利用する際にアイテムが必要になることやチェックポイントとして焚き火(セーブポイント)に一度触れなければファストトラベルのポイントとして使えないなどファストトラベル要素としてはかなり使い勝手が悪いものでした。
今作では焚き火から焚き火への移動はアイテム消費なしで移動が可能になったことに加え、焚き火にいちいち触れなくてもポイントとして登録されるようになったため、使わない理由がなくなったことも大きなポイントとして挙げられます。



高い所から一気に飛び降りるのはかなり楽しかったです!
改善された素材収集要素


今作では、武器や防具の作成・強化に必要となる素材収集を「タスク」という形で管理できるようになり、一種のクエストとして扱えるようになったことで、素材収集を効率的に進められるようになりました。
この「タスク」を優先するクエストとして設定しておくことで、その素材をドロップする機械獣の場所まで誘導してくれるようになったため、素材を求めてさまよう必要もなくなり、効率的に装備の作成や強化を行えるようになりました。
多少のおつかい要素を感じてしまうところは否めないのですが、自分で素材を持つ機械獣の位置を調べてから素材収集に向かっていた前作に比べると、かなり快適に感じました。



素材を集めるために行ったり来たりが必要なのはもう少しなんとかしてほしかったですね
プレイヤー好みにカスタマイズできる設定要素


以前に本作のプレイレビュー記事でも書いたのですが、本作ではプレイヤーごとにゲームが快適にプレイできるように細かい部分まで設定をカスタマイズできる点が秀逸だと感じました。
本作ではHUDに表示させる情報の有無や自動ダッシュのON・OFF、クエストマーカーへの誘導方法などをプレイヤー好みにカスタマイズすることが可能です。
また、HUDのカスタマイズや操作全般の設定変更のほかに難易度を自分好みにカスタマイズすることができるのもポイントの一つです。
敵からのダメージを減らしたり、逆に敵に与えるダメージを増やすなどのほか、素材集めをラクにできる公式が用意してくれたチートツールのような設定変更も可能なため、アクションゲームが苦手な人でも楽しめるように配慮されている点が素晴らしいと感じました。



特に本作はメイン武器が「弓」なのでクセがありますが、難易度を調整すれば苦手な人でも楽しめると思います!
このゲームのイマイチポイント
武器スタミナ要素の追加


本作で一番イマイチだなぁと感じたのが本作から追加された「武器スタミナ」の存在です。
今作から武器ごとの特殊攻撃を使用する際に「武器スタミナ」というゲージを消費する必要があります。
この要素は前作にはなかった要素です。
武器スタミナのゲージが空になると当然特殊攻撃は使用できなくなるのですが、これが地味にストレスに感じました。
というのも、前作でも同じく特殊攻撃が存在していましたが、前作には武器スタミナの要素がなかったためです。


両作で共に登場する「トリプルショット」という特殊攻撃があり、おそらく数ある特殊攻撃の中で多くのプレイヤーが多用するであろう特殊攻撃の一つなのですが、今作ではスタミナ切れを起こすせいで度々攻撃するチャンスを逃してしまうことがありました。
前作でできていたことが今作ではできなくことに対して、
「えっ、それって退化してね?」
と感じてしまいました。
正直、休憩要らずで何十キロも走ることができる主人公に今更スタミナの概念はいるのか疑問に感じる要素の一つでもあります。



武器スタミナは特殊攻撃を多用しているとすぐに枯渇してしまうんですよね……
オープンワールドなのに感じる「不自由さ」


本作では陸海空をシームレスに探索できるようになったことで本作の「自由度の高さ」を感じる一方で、一部で「不自由さ」を感じる部分もありました。
それがサイドクエストの進行条件です。
一部のサイドクエストは受注できても、達成するための条件にメインストーリーを進めなければ行かなかったり、メインストーリーの進行で手に入る特殊な装備が必要になるクエストもあり、その点に不自由さを感じました。
メインクエストを進めるために必要な経験値やスキルポイントを取得するためのサイドクエストなのに、サイドクエストをクリアするためにメインクエストを進める必要がある矛盾が発生してしまうんですよね。
個人的に受注したサイドクエストはすべて完了してからメインクエストを進めたい性分なので、細かい部分ではありますが少し不満に感じました。



それならばメインクエストを進めないとサイドクエストが出現しない方が良かったです
賛否両論ありそうなストーリー展開【ネタバレあり】


ここからはメインストーリーに関する内容について述べさせてもらいます。
まず、本作のエンディングについてですが次回作に続く形のエンディングとなっていたので、間違いなく続編は発売されると思います。
本作のストーリーを「起承転結」に例えるとするならば、「転」の部分に当たるストーリーだったかと思います。
世界を救うために奔走する主人公の前に未知なる敵が現れ、仲間たちと共に強大な敵と対峙するといった内容が本作のおおまかなストーリーとなっています。
そして、メインストーリーの展開についてですが、こちらに関しては正直なところプレイヤーによって賛否両論あると感じました。
ちなみに私は「否」の方が強かったです。
特に衝撃的だったのは、あるメインキャラクターの絶命でした。
前作でもストーリーの序盤で主人公の育ての親である「ロスト」という人物が身を挺して主人公を救い、命を落とすシーンがありました。
しかし、今作のメインキャラクターの絶命は敵キャラクターの享楽によって引き起こされ、あまりにも呆気ない死にエンディングを迎えた後も「彼の死に本当に意味があったのか?」という疑問が残ってしまいました。
特に今作では「仲間との絆」を描く要素が多く、仲間からの依頼を通して、より絆を深めていくクエストなどもあったため、唐突な彼の死に関してはかなり愕然としてしまいました。
敵との最終決戦を前に「実は生きていました!」的なサプライズ展開もなく、ただただ儚く散ってしまった彼の死に「本当にそれで良かったのか……?」と感じざるを得ませんでした。



「そんなあっさりとした最期でいいの……?」と少し残念に思いました
このゲームをオススメできる人
シンプルにアクションゲームが好きな人


本作をオススメできる人は、シンプルにアクションゲームが好きな人です。
「アクションゲームは好きだけど、まだこのシリーズを遊んだことがない!」という人はぜひコチラの記事もご覧ください!


ストーリーの内容はさておき、本作はアクションゲームとしてはまさに「秀逸」の一言に尽きます。
また、オープンワールド系のゲームとして発売された作品の中でも、探索要素の量や陸海空を自由に移動できるフィールドの広大さといった点も優れているため、アクションゲーム好きの人には間違いなくオススメできる作品となっています。



アクションゲームが好きな人にはぜひプレイしてほしい1本です!
このゲームをオススメできない人
長編大作のストーリーを追うのが苦手な人


逆に本作をオススメできない人は、続編ありきのストーリー展開を最初から追うのが苦手な人です。
本作のストーリーは前作からの続きとなっており、今後発売されるであろう次回作もほぼ間違いなく本作の続きからストーリーが展開されることになると思います。
前作の発売が約5年前であり、その間にハードがPS4からPS5に移っていきました。
次回作の発売されるまでにPS6(仮)が発売される可能性は低いと思いますが、おそらく発売されるまでに同程度の時間が掛かると予想しています。
次回作のさらに次の作品への展開があるかどうかは現時点では未定ですが、長期間に渡って一つのストーリーを追い続けることが苦手な人や1作品の中でストーリーが完結する作品が好きな人にとっては本作はあまりオススメできない作品となっています。



次回作もストーリーが間違いなく複雑化してくると思います
まとめ


以上、『Horizon Forbidden West』のクリア後の感想について述べさせていただきました。
総評としては、「アクションゲームとしては最高!だけどストーリーは好き嫌いあるかも」といった作品になるかと思います。
ただし、私は次回作も絶対に購入します!
次回作が発売される頃にはきっとストーリーを忘れていると思うので、その時にまた前作から遊び直したくなる作品だったかと思います。
果たして、アーロイとその仲間たちの物語はどのような形で幕を閉じることになるのか。
そんな妄想を膨らませながら、私は別の作品をプレイします……。
以上、カミナギタツキでした!






コメント