
お疲れさまです、カミナギタツキ(@kaminagitatsuki)です!
今回レビューする作品は、2022年11月21日にPLAIONから発売されたPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam用のフルブレイク・ガンアクション作品『Gungrave G.O.R.E』です。
シリーズ1作目の発売から今年で20周年となる本作。
この記事では『Gungrave G.O.R.E』のクリア後の感想やオススメしたいポイント、イマイチに感じたポイント、どんな人にオススメできる作品なのかについて解説していきますので、購入する際の参考にしていただけたら幸いです!
- どんな作品なのか知りたい
- この作品の魅力を知りたい
- 自分に向いている作品なのかが気になる
結論:『ガングレイヴ G.O.R.E』は「撃つ」以外に楽しめる要素が存在しないガンシューティングアクション作品!



結論から言います!
『Gungrave G.O.R.E』は、銃をひたすら撃ち続けることだけに楽しさを感じるガンシューティングアクション作品です!
オートターゲット機能でエイムを必要とせずに次々と襲いかかってくる敵を二丁拳銃で撃ち倒す爽快感や撃った時にコントローラーから伝わる振動には気持ちよさを感じることができます。
しかし、上記以外の要素に関してはあまりにも微妙の仕上がりの作品です。操作性の悪さやスタイリッシュとは程遠いアクション性、敵を倒す以外に目的のないステージ攻略など細かい部分を挙げていくとキリがないほど不満点の多い作品でもあります。
本作のジャンルを「シューティングゲーム」としてとらえるのであればそこそこ楽しめるとは思いますが、「アクションゲーム」としてとらえるのであればイマイチな作品と感じてしまうかもしれません。
オススメポイント | イマイチポイント |
---|---|
銃を撃ち続けながら進んでいく爽快感 | 操作性がかなり悪い 近接攻撃の使い勝手も悪い アクション要素が全体的にもっさりしてる ステージ攻略はただ敵を倒すだけ |
- ひらすら銃を乱射できるゲームで遊びたい人




『ガングレイヴ G.O.R.E』の作品概要
タイトル | GUNGRAVE G.O.R.E |
ジャンル | フルブレイク・ガンアクション |
対応機種 | PS5 / PS4 / Xbox Series X / Xbox Series S / Xbox One / Steam |
発売日 | 2022/11/21 |
クリア時間 | 約18時間(メインストーリーのみ) |
『ガングレイヴ G.O.R.E』のオススメポイント
銃を撃ち続けながら進んでいく爽快感


本作のオススメポイントとして挙げられるのが、通常攻撃で次々と現れる敵を撃ち倒すことのできる爽快感です。
本作では操作キャラに一番近い敵を自動的にロックオンして攻撃できるオートターゲットシステムが採用されており、エイムなどを気にしなくても敵のいる方向にカメラを向けて攻撃するだけで銃弾が勝手に当たるような仕組みになっています。
通常攻撃に関しては残弾数を気にすることなく、とにかく撃って・撃って・撃ちまくれるため、大量に押し寄せてくる敵を撃ち倒せる爽快感と攻撃した時にコントローラーから伝わる振動がとてもクセになりました。



雑魚を蹴散らせる序盤はテンポもよく、割と楽しめました
『ガングレイヴ G.O.R.E』のイマイチポイント
操作性がかなり悪い


本作の最大の不満点として、操作性がとにかく悪い点が挙げられます。
本作では操作キャラクターの通常攻撃がR2ボタンに設定されているのですが、基本的に戦闘中はR2ボタンをずっと連打しながら敵と戦うことになります。
R2ボタン長押しは連射ではなくチャージショットが扱いになるため、基本的にボタン長押ししながら戦闘は難しいです。
また、ボタン入力の受付時間が長いせいかR2ボタンを連打していると勝手にチャージショットに変わってしまうことがちょくちょくあり、敵に囲まれている状況で長めの溜め動作が入ってしまうのがかなり厄介でした。
ボタンを押すタイミング早すぎてもダメ、遅すぎても攻撃が止まってしまうため、序盤の方は通常攻撃の操作にすら慣れるのに時間がかかりました。
本作にはキーコンフィグの設定を変更できる機能もないため、プレイヤーが操作しやすいようにカスタマイズできる機能があってもよかったのではないかと思います。



ボタン連打はずっと続けていると冗談抜きで腱鞘炎になる恐れがあります
近接攻撃の使い勝手も悪い


本作では拳銃による遠距離攻撃のほかに主人公が身に付けている巨大な棺桶を振り回して攻撃する近距離攻撃も存在します。
しかし、この近接攻撃も使い勝手がかなり悪いです。
本作では近接攻撃のほかに敵の放つミサイルを跳ね返して相手にぶつける「デストルネード」というカウンター技があるのですが、この近接攻撃とデストルネードが同じ○ボタンに設定されているせいで誤爆する事故がプレイ中に何度も起きました。
近接攻撃にはミサイルを跳ね返す機能はなく、近接攻撃とデストルネードの違いは左スティックを入力しているかどうかの違いだけなので、デストルネードを使っている間はその場から動かずにクルクル回っていることしかできません。
正直、ミサイルを跳ね返すだけの機能しかないなら近接攻撃にミサイルを跳ね返す機能を付ければよかったのでは?とクリアするまでに数十回以上は思いました。



正直な話、近接攻撃を使わなくてもゴリ押しでクリアできます
アクション要素が全体的にもっさりしてる


本作は操作キャラクターの動作が非常に遅いため、移動・回避・ジャンプといった操作アクションがかなりモッサリしています。
そもそも主人公であるグレイヴは巨大な二丁拳銃と魔改造が施された巨大な棺桶を背負って戦地に赴く人物なので、どうしても動作が重たくなってしまうことは理解できなくもないです
しかし、それ以上に操作キャラクターのモッサリ感が本作のアクションゲームとしての部分をすべて台無しにしているようにも感じられました。
ステージの中には時間内にゴールしないと即死するステージや動く足場へのジャンプを強制させてくるステージ(落ちるともちろん即死)がいくつかあるため、もう少しゲームバランスを考慮したアクション性にしてほしかったと感じました。



序盤の列車のステージだけで30回ぐらいはリトライを繰り返しました……
ステージ攻略はただ敵を倒すだけ


本作は道中に出てくる敵やボスを倒しながらゴールを目指していくいわゆる「ステージ踏破型」の作品ですが、ステージ内では基本的に敵を倒してゴールを目指す以外にやることがありません。
道中のオブジェクトをいくら壊そうがゴールとは違う方向に進もうが入手できるアイテムもなければ、次のエリアへ移動するために必要な謎解き要素などのステージギミックもありません。
画面に表示される矢印に沿って道を進み、出てきた敵を撃ち倒し、ガイド役の女の子が「グレイヴ気をつけて!」と注意してくれることを繰り返すだけのステージを黙々と進んでいくだけの内容になっています。
言ってしまえば単調な作業を繰り返すだけの内容なので、操作に慣れてきた中盤以降ではこのあたりが少し退屈に感じてしまいました。



意味ありげに横道や部屋の数が多かったりするんですが、結局何も無いんですよね……
『ガングレイヴ G.O.R.E』をオススメできる人
ひらすら銃を乱射できるゲームで遊びたい人


本作をオススメできる人は、とにかく無心で銃を乱射して敵を殲滅できるゲームをプレイしたいと考えているトリガーハッピーな思考を持っている人です。
オススメポイントでも紹介したように本作はオートターゲット機能によって、操作キャラクターに一番近い敵を自動でターゲットしてくれるので、敵のいる方向にカメラを向けて攻撃ボタンを押すだけで勝手に攻撃が当たるようにできています。
そのため、細かいことは考えずにとりあえずぶっ放せるゲームで遊びたいと考えている人には本作はオススメできるタイトルになっています。
逆に本格的なFPSやTPSのように射撃にエイムの要素を求めている人には本作はあまりオススメできません。
まとめ:『ガングレイヴ G.O.R.E』はアクション性を求めているならオススメできない作品


PS5/PS4/Xboxシリーズ/PC用ソフトとして発売されたガンシューティングアクション作品『Gungrave G.O.R.E』のクリア後の感想についてご紹介しました。
本作をプレイした感想としては、「シューティングゲーム」としてならそこそこ楽しめるが、「アクションゲーム」として考えるとかなりイマイチな作品といった印象です。
本作と似ているシステムを採用しているアクションゲームだと、スタイリッシュアクションの元祖である『デビルメイクライ』や『ベヨネッタ』などが挙げられますが、それらと同じ感覚でプレイすると後悔するかと思います。
筆者は本作の開発が発表されてから発売されるまでかなり期待していたタイトルではあったのですが、プレイ開始してから数時間でとあるステージのギミックに挫折しそうになり、クリア後の感想も正直期待はずれだったとしか思えませんでした。
シリーズ作品として根強いファンも多いであろう本作ですが、筆者のように本作が初めて触れるシリーズ作となる人にはあまり思い入れがないため、作品への印象がだいぶ変わってしまうのかもしれません。
以上、カミナギタツキでした!
追記:アップデート後に再びプレイしてみた感想
パッチ1.0のアップデートが配信後に再び本作を遊んでみましたが、いくつかの不満点が改善されており、この記事を投稿した時と比べて、かなり遊びやすい作品に進化していました。
特に大きい改善は、R2ボタンを押しっぱなしの状態で連射し続けられる「フルオート」モードの実装です。
フルオート中はチャージショットが使えなくなるというデメリットはあるものの、同じアップデートの中で近接攻撃によって敵の持つ盾を破壊しやすくなったほか、近接攻撃中は敵の攻撃を受けても仰け反らなくなるなど、アップデート前と比べてガンガン攻めていけるようになりました。
むしろ、アップデートの影響でチャージショット自体が不要になってしまったような印象です。
また、こちらも大きな不満要素であった近接攻撃によるミサイル攻撃を跳ね返す性能が追加され、左スティック入力による事故が起きなくなったのもかなり評価できます。
しかし、新しく追加されたフルオートに関しては不満点もあり、R2ボタン押しっぱなしの状態で近接攻撃や回避など別のコマンドを入力すると連射が止まり、もう一度R2ボタンを押し直さないと連射が始まらない部分に関しては、少しイマイチに感じました。
この挙動が意図的なものなのか、何らかの不具合による影響なのかは不明ですが、今後のアップデートで改善されることを願うばかりです。
とはいえ、発売当初と比べると格段に遊びやすくなっているので、「とにかく銃を撃ちまくりたい!」というトリガーハッピーな人にはよりオススメしやすい作品になったかと思います。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




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