お疲れさまです、カミナギタツキ(@kaminagitatsuki)です!
今回はNintendo Switch/PC用ソフトとして発売されたローグライト・コアアクション作品『メタリックチャイルド』についてのレビュー記事です。
インディーズ作品でありながら各メディアから高い評価を得ている本作ですが、2022年3月31日には『天穂のサクナヒメ』とのコラボDLCの販売や新しいコンテンツの追加など、すでにクリア済みのユーザーも飽きさせないようにするアップデートが続いています。
そんな本作をローグライクやローグライト作品をほとんどプレイしたことがない筆者が本作をプレイして感じた魅力やクリア後の感想についてご紹介したいと思います!
購入する際の参考にしていただけたら嬉しいです!
- どんな作品なのか知りたい
- 本作の魅力を知りたい
- 自分に向いている作品なのかが気になる

ちなみに筆者は『天穂のサクナヒメ』は未プレイですが、ソフトと同時購入しました!
結論:軽快なテンポとアクションで探索がサクサク進むローグライト作品!
結論から言います!
『メタリックチャイルド』は、軽快なテンポと爽快なアクションでサクサク進められ、フロア探索が楽しくなるローグライト作品です!
毎回ランダム生成されるフロアの形や入手できる武器や能力などローグライク要素が散りばめられているものの、中身はかなり本格的なアクションゲームとなっています。
どちらかと言えば、アクションゲームの中にローグライク要素がアクセントとして加えられているような作品です。
一方でアクションゲーム寄りの要素が強いため、多少プレイヤースキルが求められているような作品になっているとも感じました。





ちなみに「ローグライク」要素を少しだけ含んでいる作品のことを「ローグライト」と呼ぶらしいです
あらすじ


とある宇宙船の中にある研究施設で反乱が起き、反乱者たちは宇宙船をそのまま地球に衝突させようとするとんでもない事態が発生。
このままでは地球の2/3が破壊されてしまう!
そんな危機に立ち上がったのが優しい心を持つアンドロイド「ロナ」。
しかし、敵の攻撃によって機能が一部破損してしまったロナが助けを求めたのは、画面の目の前にいる誰であろう「あなた」自身。
そう、本作は「あなた」自身が主人公になる作品なのです。


ロナは反乱の主導者であり、自身の生みの親である「アイリーン博士」を止めるため、「あなた」とともに襲いかかってくる様々な強敵たちに立ち向かい、事件の真相を突き止めるのが本作の物語となっています。



徐々に真相が明らかになっていくストーリー展開に引き込まれること間違いなし!
このゲームのオススメポイント
軽快なテンポの戦闘で探索がサクサク進む


本作での戦闘は1つ1つの部屋ごとで完結するため、1回の戦闘の開始から終了まではテンポよくサクサク進んでいきます。
1回の戦闘では複数の敵を相手に立ち回ることになりますが、敵を斬ったり、殴ったり、ブン投げたりと様々なアクションで次々と敵を倒していけるため、探索自体の面倒くささを感じることはありませんでした。
また、1つのフロア内の部屋をすべて探索すると探索ボーナスが貰えるので、あえて探索しないメリットが少ないこともポイントの1つとなっています。



探索してもHP以外は減ることはないので、行ったり来たりしてもデメリットが無いのがいいですね
一度探索した部屋へはファストトラベルが使える


本作では一度探索した部屋は、探索後にワープで自由に行き来できるようになっています。
そのため、ローグライクでありがちな探索後にまた行って戻ってを繰り返すという移動面でのストレスが感じづらくなっていて、もっと探索を続けたいと思わせるポイントになっていると感じました。



移動が快適なので隅々まで探索したくなります!
本格的なアクションゲーム要素


冒頭でも紹介したように本作はどちらかというとアクションゲーム寄りの要素が強い作品となっています。
ジャストガードや回避といったアクションゲームの基本要素を含んでいるほか、敵を投げて他の敵にぶつけたり、ゲージが溜まった時に使用可能な必殺技のような「テイクダウン」といった技などシンプルにアクションゲームとしても楽しめる要素が詰まっています。
また、ガードや回避、投げといった行動を使用する場合は「バッテリー」というゲージの管理が必要になるため、ひたすら敵の攻撃を防いでいれば勝てるといったバランスにはなっていないのもポイントの1つです。







シューティング……ニーア……うっ、頭が……!
唯一引き継げることができるアップグレード要素


本作ではほとんどのアイテムはステージをクリアするか、ゲームオーバーで拠点に戻ってきた時点ですべてなくなってしまうのですが、「チップ」と呼ばれるゲーム内通貨のみ拠点へ持ち帰ることが可能となっています。
本作のゲーム内通貨には、ステージ内だけで使えるディスクと拠点へ持ち帰ってステータス強化やコスチュームの購入に使用できるチップに分かれており、ゲームオーバーになってもチップを持ち帰ることでロナ自身のステータスを強化して再びステージに挑むことができます。
ロナ自身の強化は一度強化してしまえばずっと続くため、繰り返し挑戦しながら強化しつつ、再戦するごとに徐々に敵の行動パターンを見極められるようになっていく死にゲーライクな楽しみ方が味わえるのも本作の魅力のように感じました。



チップ集めが少し手間なのが難点です
表情豊かなロナの魅力


本作で「あなた」が操作することになるロナは、アンドロイドでありながら笑ったり泣いたりとコロコロと表情が変わるため、ストーリーを進めていくうちに抱きしめたくなってしまうようなとても魅力にあふれているキャラクターとなっています。
ストーリーの内容もロナが生みの親であるアイリーン博士をどれだけ愛しているかが伝わってくる内容となっているので、ストーリーが進んでいくごとに間違いなく「守ってあげたい」、「助けてあげたい」と思える存在のキャラクターとなっています。





ジト目、いいよね……
『天穂のサクナヒメ』とのコラボDLC


本作では2022年3月31日に有料DLC第1弾として『天穂のサクナヒメ』とのコラボDLCの販売が開始されました。
有料ではあるものの、サクナヒメやココロワヒメのモデルのクオリティはとても高く、コスチュームごとに用意されている専用武器や原作を再現した武器スキルも用意されており、原作へのリスペクトの高さが伺えます。
残念ながらコラボによる追加ストーリーはありませんが、原作ファンで本作に興味のある人は同時購入しても後悔はない内容になっていると思います。















『天穂のサクナヒメ』とのコラボは「DLC第1弾」らしいので、今後も別作品とのコラボが期待できそうです!
このゲームのイマイチポイント
選択武器の少なさ


本作では使用できる武器の種類が「ガントレット」、「ハンマー」、「ソード&シールド」の3種類しかありません。
中でもガードが使える武器は「ソード&シールド」のみなので、基本は「ソード&シールド」とお好みで他の1つを担いでステージに潜る形になります。
そして、このガードが他の武器2つで使える回避よりも汎用性が高いため、実質「ソード&シールド」一強になっています。
ガードは回避同様にバッテリーを消費しますが、ガードのみ「ジャストガード」によってバッテリー消費なしで敵の攻撃を防ぐことができるため、回避と比べても使い勝手がかなり良い武器になっています。
ステージ内で手に入るバフも「ソード&シールド」で使えるバフの方が気持ち強力なものの方が多いように感じるため、選択した武器によって戦略性が広がらない点がイマイチに感じました。



敵の攻撃の中にはガード不可の攻撃もあるのですが、9割ぐらいはガード可能なのでこれだけ持っていけばだいたいなんとかなります
運ゲー要素が強い


本作では基本的にバトル終了時の報酬や倒した敵を食べる(吸収する)しながら自身にバフとデバフの能力を付与させつつ、ステージを攻略することが前提になっています。
報酬で獲得できる能力は有利なバフしか付与されないのですが、敵を食べることで獲得できる能力はバフになる能力とデバフになる能力で半々な場合が多いです。
付与されるバフやデバフの種類は完全にランダムなため、最悪の場合は複数のデバフを抱えたままステージ攻略を余儀なくされます。
バフとデバフに関してはプレイヤーが選択できる部分が少なく、デバフが付与された場合の解除方法も戦闘時間の経過か解除するための設備をどこかで見つけなければいけないため、色んなランダム要素の積み重ねで運ゲー要素が強いと感じる部分が多々ありました。







ひどいデバフが付くとその時点で心が挫けそうになります……
マップが見づらい


本作は1フロアごとに部屋数が決められており、すべての部屋を探索することで一定のボーナスを得ることができます。
探索率については常に画面上に表示されているため、まだ探索していない部屋を探す時にマップを活用するのですが、このマップがかなり見づらかったです。
隣接する部屋へ移動できる道は黄色で表示されているのですが、その色が背景のオブジェクトの色と重なってしまった場合、かなり見にくくなってしまいます。
このマップ画面は拡大・縮小といった操作ができないため、TVモードでプレイしている際に画面まで近づいて見ないと移動するための道が分からないということが多々ありました。



筆者自身の視力が悪いというのもあります……
オススメできる人
アクションゲームが得意な人


本作をオススメできる人はもともとアクションゲームが得意な人です。
前述した通り、本作は「ローグライク」というジャンルよりも「アクションゲーム」としての要素が強いため、純粋にアクションゲームとしてもかなり楽しむことができます。



難易度がノーマルでも歯ごたえのあるプレイを楽しめます!
ローグライク作品をあまりプレイしたことがない人


また、本作は普段あまりローグライク作品をプレイしたことがない人にもオススメです。
ローグライク作品と言うと「風来のシレン」シリーズや「不思議のダンジョン」シリーズが有名ですが、それらの本格的なローグライク作品と比べると、本作はあくまでローグライク要素が散りばめられているアクションゲームという位置づけのため、あまりローグライクに詳しくない人でも問題なく楽しめる作品となっています。



まさに「ローグライト」な作品です!
オススメできない人
お気に入りの武器を担いで攻略を進めたい人


前述した通り、本作ではステージクリアごとにゲーム内通貨以外はすべて0の状態にリセットされてしまうため、ステージ内で手に入った武器を拠点へ持ち帰ることができません。
自分好みな武器が手に入ったとしても別のステージで同じ武器が手に入るとは限らないので、すべての武器はその場限りの使い捨て武器となってしまいます。
また、本作では敵の種類や攻撃に応じて、手持ちの武器だけで戦況を切り抜けるためのプレイヤースキルが問われる場面が多々あります。
そのため、「ハンマーだけ極めたい!」とか「ソード&シールド以外は使いたくない!」みたいな考えがある人にはあまりオススメできません。



「縛りプレイ」として楽しむならば、それはそれでありかと思います
まとめ:可愛い見た目とは裏腹にゴリゴリのアクション要素を含んだ作品


以上、『メタリックチャイルド』のレビューについてご紹介させていただきました。
総評としては、「可愛いキャラクターの皮を被ったアクション要素強めのローグライトゲーム」といった作品になっているかと思います。
ロナの見た目からポップな作品かと思いきや、割とハード目なゴリゴリアクションゲームが「あなた」を待っています。
アクションゲームとしての出来の良さのほか、ストーリーも徐々に引き込まれていく内容となっている点が良かったです。
クリア後も高難易度クエストなどのやりこみ要素もあり、今後もアップデートが続いていくようなので、ハマれば長い間楽しめるコスパの良い作品になっているかと思います。
以上、カミナギタツキでした!


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